
こんにちは!TTAS の彫敏です。今回はタトゥー施術後のアフターケアについてお話していきますね。

わしも昨日、お猿のお尻の桃子ちゃんのタトゥー彫った直後でアフターケアの仕方、復習がてら教えてくれや!

まぁ、そんな大袈裟に考える必要はないからね。
TATTOO 刺青のアフターケアについて
まず、はじめにタトゥーアフターケアは施術を受けたスタジオ、ショップ
担当彫師によって違いがあります。
それは、何故か?
日本ではまだ、しっかりとしたタトゥー(TATTOO)に関するガイドラインが無い事を意味します。
厳密に説明するとタトゥー 刺青は日本ではまだ職業として
厚生省から認められてないことを意味します。
なので、タトゥーのアフターケアについては各彫師によって説明が変わってきます。
ここでは、TTASの彫敏の個人的な知見と経験値でのタトゥーアフターケアをご説明いたします。
昭和時代のタトゥーアフターケア
僕が刺青師の師匠に弟子入りしたのが約29年前、当時はタトゥーとかTATTOOの横文字の呼び方なんて無かった時代。イレズミ、もんもん、が今のタトゥーの名称だった。
師匠のお客さん方も大体が極道、土木建築系、職人、などの昭和をイメージする大名刺。
弟子時代は師匠の彫場でお客さんの身体に彫る墨擦りが毎日の日課だった。
墨擦り?タトゥーインクじゃなかったの?

だよね。最近の若い子達は昭和の刺青知らないのよね。
そう、昔は墨で刺青を彫っていたんだよ。もちろん、僕の身体の刺青の殆どの成分は、ほぼほぼ墨で構成されている(笑)勿論、昭和、平成初期時代に刺青を背負った人は大体が墨で覆われている。

なんじゃーそりゃー!全然知らんかったぞい!
墨って書道の時につかうヤツや!身体に入れて大丈夫なんけ?

ねっ!猿吉先輩みたいにタトゥーに関するリテラシーが低い人はすぐに勘違いするのよね。墨は墨でも最高級の墨だけど、まぁ刺青の歴史は奥が深くて民族学高めなんでここで説明したら話が途方もなく長くて複雑で歴史から学ばないといけないんでまた次回のテーマで話すよ。今日はTATTOOのアフターケアについてだね。
今の時代のTATTOOインク
昔は墨を主軸として刺青(入れ墨)は彫られていました。勿論、日本だけではなく世界でもです。
世界といったら語弊がありますが、その国や文化、風土によってTATTOOインクの成分は異なります。
が、大体が先人達の知恵と知識と経験上データーで、その国のタトゥー文化が形成されてきた事には間違いないでしょう。
実際に僕の身体は刺青の実験代にして標本です。
昔の刺青師は必ず人に刺青を彫る前にまず自分の身体で本当に安全な色素(タトゥーインク)を試し彫りをします。
なぜなら、本当に安全なインク(顔料)かわからなかったわけです。
因みに今みたいにインターネットも無いリソースすらない時代ですからね。
まずは、己の身体を実験代にしてTATTOOインクの定着の過程とそれに伴う身体の反応を研究していました。ここまできたらサイコパスサイエンスですね。(笑)
なかには、試し彫して化膿して足を切り落とした刺青師もいたという話もあります。
でも、これが先人から受け継がれてきた刺青文化なんです。

なんか、話長ないか?
はよ、アフターケアの説明しなはれや!

あっ!そうだったね(笑)
この続きは書籍にした方が話が早いね!
近々、書籍出しまーす!
続きは書籍で読んでね。
急速に発展した刺青タトゥー文化
という事で、猿吉先輩のツッコミもあり(笑)
タトゥーのアフターケアの話にもどりますが、
あくまで、まだ日本ではタトゥー(刺青)の正式なガイドラインがありませんので、いち彫師としてアフターケアをご説明します。
2000年以降、ネットインフラも整い世界のTATTOO情報もPCで情報収集ができるようになり、TATTOOインク(顔料)のクォリティーも飛躍し、少なくなくとも昔より身体に害のないインクになったと思います。
がぁ、しかし、本来人間として必要で無い外部から挿入されるTATTOOインクは人間の生理的本能としては排除対象になります。つまり人間の身体は外的要因で意図的にTATTOOを彫ったとしても
身体、すなわちあなたのDNAは外的侵入者を排除しようとします。
なので、いかに身体にインクを残すかがタトゥーのアフターケアになります。
▪️身体は本能的にTATTOOを排除しようとする。
▪️しかし、あなたは本能に逆らってTATTOOを身体に残そうとする。
この二つのポイントを意識してタトゥーのアフターケアを行ってください。
タトゥーアフターケア

それでは、お待ちかねのTTAS彫敏のタトゥーアフターケアの
ご紹介です!

能書きたれんと早よして〜

はい、と思いまして事前にラジオ収録してましたので
忙しくて耳で聴きたい方はSpotifyからポッドキャストでどうぞ!
TTAS の タトゥーアフターケアについて
- 施術後患部にタトゥープロテクト(サランラップ)を張って帰宅してもらいます。
帰宅後、ラップを剥がし軽く患部を洗い流してください。
- 清潔なタオル、カーゼ等で患部を軽く覆い水分を取ってください。この時に無理やり水分を拭き取ると患部にダメージを与えてしまうので注意して拭き取ってください。
- 患部から水分を拭き取りしばらく放置してワセリンか、TATTOO保湿クリームを薄くぬります。必要に応じて患部にラップを貼ります。例えば関節周りなど可動域のある箇所などはラップで保護すると患部へのダメージが軽減します。
またワセリン、保湿クリームを塗っての長時間のラップ使用はオススメしません。患部の通気性が悪くなり油分で肌荒れをまねく事があります。
- 施術当日の入浴は大丈夫ですが、シャワーだけにしておいたほうが賢明です。入浴する場合は患部を極力お湯につけないようにしてください。浴槽内はどんなに綺麗に洗っても雑菌が浮遊していますので注意してください。また大衆浴場での入浴は避けてください。
施術後、自然に瘡蓋が捲れるまではシャンプー石鹸で患部を刺激しないでください。
- 施術2-3日経過すると薄い瘡蓋(かさぶた)が張ってきます。また同時に患部に痒みが生じてきます(個人差があります)これは身体が正常に患部を修復している証拠なので痒くても患部の瘡蓋を自ら剥がさないでください。無理に瘡蓋を剥がすと患部から雑菌が入り炎症を起こす可能性が高まりますので、自然に瘡蓋が剥がれるまで痒くても我慢してください。また痒みを軽減するために保湿クリームなどでタトゥーの乾燥を緩和してください。
- 肉体労働の方は施術後4−5日は患部にタトゥークリーム、ラップ、タトゥープロテクトを患部に貼り、こまめに患部を洗浄して清潔に保ってください。
- 夏場にタトゥーを施術した場合、患部が完治するまで、海や海水浴場、プール等、直接の紫外線を浴びないでください。また、海水、プール等の入水も厳禁です。炎症を引き起こします。
- タトゥー施術後2-3日は飲酒は避けてください。タトゥーといえど身体にしてみれば外傷です。
患部を綺麗に完治させるためには肝臓の働きが重要です。無駄な飲酒で肝臓に負担をかけると患部の治りを遅らせますので飲酒は避けるようお願いします。 - ブラック アンド グレーでの施術の場合大体1週間程で瘡蓋が捲れ患部が完治状態に入ります。
(カラーワークの場合はもう少し時間かかかります。)その後、何度か薄い皮が捲れて完全完治になります。その間も患部周辺は痒みを伴う場合がありますのでタトゥー保湿クリームでケアーしてください。 - 術後3ヶ月でタトゥーが身体に馴染みます。人間の細胞も3ヶ月周期で新しく活性化されます。

タトゥーは入れて満足ではなくその後のアフターケアが重要になりますので皆さんタトゥーアフターケアが一番重要なのでよく理解した上でタトゥーをいれましょうね!

なるほど!ようわかったわ!

まだまだ、色々と説明したいけど今回はここまでやね!
常に世界のTATTOO文化は進化してるからまた新しい情報があれば皆さんに情報をお届けします!
それでは今回はこれにて一件落着(笑)
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